サプライチェーン プランニングの将来／今後のデジタル化：実用的なデータの活用による複数企業間コラボレーションの強化

リード タイムの長期化や原材料の不足など、世界中のロジスティクス部門は悪夢にうなされています。サプライチェーン プランニングはビジネス戦略の最前線に立たされているのです。かつて消費者の需要はもっと予測可能なものでした。しかし今となっては、需要予測やフォーキャストに過去のデータは役に立ちません。予測困難な課題に対処するためには、リアルタイムかつ実用的なデータとサプライヤーとのコラボレーションが極めて重要なのです。

データを過去に遡って見るだけの指標を用いたところで、ビジネスが効率的に機能し続けるはずがありません。未来に焦点を当てた転換が必要となってきます。その際、シナリオベースのフォーキャストやリスクの軽減がより大きな役割を果たすのです。

しかし、先見性と実用性を兼ね備えたデータをそろえることはほんの始まりに過ぎません。計画業務担当者の手には負えない不確定要素がまだまだたくさんあります。外部データは内部データと同様に重要なものです。だからこそ、サプライヤーとパートナーの協力体制の強化が、成功のカギとなるでしょう。