ソルベイ社が、迅速かつ効果的な意思決定の基礎を築く

化学製品や素材を扱う大手メーカーは、統合され、自動化されたアジャイルなプラットフォームを構築し、財務データ管理や運営に活用しています

特殊化学品や先進素材を手掛けるソルベイ社(Solvay) は、効率性と連携をさらに高めるため、世界各地に散らばる組織の変革に乗り出しました。財務チームはこの変革を進めるためにAnaplanを導入し、まずはゼロベース予算に取り組みました。ソルベイ社は、Anaplanを活用して企業文化を大きく変革させました。データの透明性、セルフ サービスでの情報取得、そして「もし~だったら?」というシナリオ モデリングを取り入れ、急速に変わりゆく事業状況の中でより速く、柔軟に、そして正確に対応できる体制作りに取り組んできたのです。

Anaplanのおかげで、完全に統合され、デジタル化され、自動化されたアジャイルな方法で仕事を行えるようになりました。
アレクサンドル・ブルーム(Alexandre Blum)氏, コントローリング部門ディレクター

1つ

の信頼できるシステムに財務情報を集約させることで、透明性と会社全体における連携体制を改善

1年間

のROIの実績に現れるビジネス価値の大きな変化

共通の方向性

を持つ財務システムと企業戦略で、より迅速かつ効果的な意思決定を実現


優れた企業は、自社が置かれた事業状況に対応しながら成長します。そして、優れた財務組織は、会社と足並みを揃えながら組織を変革させます。ベルギーに本社を構え、110億ドル規模の売上を誇る特殊化学品および先端材料メーカー、ソルベイ社は、その素晴らしい成功事例を通してこの事実を証明しています。

 

21世紀の最初の数十年間で、ソルベイ社は合併や買収によって会社を成長させました。これに伴って財務プロセスが分散化されたことを受け、2019年にCEOに任命されたイルハム・カドリ(Ilham Kadri)氏は、サイロ化された組織構造を打破し、アジリティと効率性を向上させるために「ソルベイ ワン」という新しいイニシアチブを立ち上げました。 

 

ソルベイ社の企業変革を実現するため、財務チームはプロセスとテクノロジーの両方を見直す必要がありました。「財務プロセスが分散している状況では、予測の作成も意思決定も困難を極め、時間がかかりすぎていました」。ソルベイ社で20年間働くベテラン社員であり、現在はコントローリング部門ディレクター、そして財務計画および分析(FP&A)部門責任者を担うアレクサンドル・ブルーム氏はそう語ります。「財務チームは大方経営の役に立ってはいましたが、テクノロジーの面では遅れている状況でした」

 

また、FP&Aチームは変革の必要性を社外からも感じていました。「当社は世界各地に事業を展開し、多岐にわたる事業活動を行っています」とブルーム氏は言います。「これらの市場は急速に変わり続け、常に進歩しています。事業の方向性を素早く変更するために、私たちには正確な情報が必要なのです」。 さらに、コロナ禍で10,000人もの社員がテレワークを始めたことも相まって、新しいテクノロジーへの急速なニーズの高まりはさらに加速しました。

 

1年以内に具体的な利益をもたらす

ソルベイ社が求めていたプラットフォームの条件は次の3つです。1つ目は、分かりやすいインターフェースであること。なぜなら、財務チーム以外の多くの社員もシステムにアクセスすることになるためです。2つ目は、リアルタイムのデータが得られること。最新の情報を得られるかどうかが、利用者がそのソリューションを受け入れるかどうかの鍵となります。そして3つ目は、高性能であること。世界中の利用者たちが、情報や答えを迅速に得られるシステムであることが重要でした。「使いやすく、汎用性の高いプラットフォームを探していました。そしてAnaplanを見つけたのです」とブルーム氏は言います。

 

Anaplanのパートナー企業であるアクセンチュア社のサポートの下、ソルベイ社は、ゼロベース予算(ZBB)の作成に初めてAnaplanを活用しました。「いわば調達と財務のコラボレーションです」と、ブルーム氏はそのソリューションについて説明します。「ZBBのプラットフォームとしてAnaplanを使いました。今後はその経験を土台として、さらに多くのAnaplanモデルを構築していく予定です。このソリューションなら、1年以内に具体的な利益をもたらしてくれると期待しています」

 

Anaplanは、財務面に確かなメリットをもたらすことが期待されます。さらに、この新しいソリューションは、会社が掲げる「ワン ソルベイ」の取り組みと同じ方向性を持つものだとブルーム氏は話しています。「財務チームのモデルは、今やグループ全体の戦略と一致しています」と彼は言います。「Anaplanのサポートの下、私たちはより中央集権的な財務管理の実現に向かって進み、FP&Aのプロセスを変更しています。Anaplanのおかげで、完全に統合され、デジタル化され、自動化されたアジャイルな方法で仕事を行うことが可能になりました」

 

社員の行動力を後押しする

ソルベイ社の財務チームは、Anaplanソリューションが財務チーム内部および外部の両方で、組織の文化を変える力をもつと感じています。このソリューションは、会社のあらゆる部門から情報を一箇所に集めます。これにより、透明性が向上するだけでなく、社員が進んで行動したり、自ら情報を得ようとしたりする雰囲気が高まります。「最高のテクノロジーとプロセスがあっても、適切な企業文化がなければ成功はありません」

 

ブルーム氏はこう続けます。「Anaplanを組織に深く根付かせることで、ソルベイ社のあらゆる部門の社員が自分でツールを使いこなせるようになります。データを入力する際に、コントローラー部門のメンバーに近くで見ていてほしいと頼む必要はないのです」。 また、ブルーム氏は、「もし~だったら?」というシナリオを作るAnaplanの機能は、この先の数年間で特に役立つだろうと言い、「新型コロナウイルスがもたらした大きな混乱は、シナリオを迅速にテストできることの重要性を教えてくれました」と説明します。「人々の働き方は変わり続け、社員たちはその変化の歴史に関与することを望んでいます。そんな社員たちを後押しするのがAnaplanなのです」

 

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