RSA Group 社が、財務計画とワークフォース計画を連動させて生産性を大幅に改善

歴史ある保険会社が、コネクテッド プランニングを活用し、これまでにないスピードでアジャイルなワークフォース計画と財務計画を作成

ロンドンに拠点を置く保険会社である RSA Group 社は、財務計画とワークフォース計画に Anaplan を導入しました。その結果、ワークフォース計画担当者の生産性が 50 %改善し、年次の FP&A プロセスが 4 ヶ月短縮され、関係者全員がプランニングに関われるようになりました。

同じデータ ソースを使って各チームが連携できるようになり、最適な意思決定が可能になりました。
アンドリュー・ディンウィドル (Andrew Dinwiddle) 氏,

4 ヶ月

FP&A プロセスの所要時間が短縮

50%

ワークフォース計画の生産性が向上


RSA Group 社は世界的な老舗保険会社で、300 年以上にわたって個人や家族の暮らしに安心を提供し、中小企業や大企業を不測の事態から守ってきました。同社は、顧客により良いサービスを提供するために保険商品を定期的に改良していますが、そうした革新を続けるためにはビジネス アジリティが必要です。

しかし Anaplan のプラットフォームを導入する以前の同社のプランニングは、アジリティとはかけ離れたものでした。スピード感に欠ける表計算シートの使用プロセス、9 ヶ月にも及ぶ財務計画サイクルに加え、社内の各部門間で分断され、サイロ化されたデータを使用することによるデータの質の問題が、プランニングをさらに複雑なものにしていました。その結果、財務チームは膨大な時間をデータ クレンジングに費やすこととなり、データを分析して社内の主要な関係者にインサイトを提供するという本来の業務が二の次になっていたのです。

こうした厳しい環境でプランニングを完了させたある年、同社の財務チームは、財務計画のニーズを満たすためには、より効率的なソリューションが必要だと気づきました。「すばやく導入でき、同時に価値をもたらしてくれるソリューションが必要でした」と、同社でこのプロジェクトの指揮を執ったパフォーマンス マネジメント部門の責任者は説明します。

そうした中、チームは Anaplan プラットフォームに出会い、表計算シートを使用していたそれまでの財務計画、経費計画、コンタクト センターのワークフォース計画プロセスを迅速に Anaplan のソリューションに切り替えていきました。「別々のモジュールを一つに統合できる機能には大変大きな価値がありました」とプロジェクト リーダーは指摘します。Anaplan の導入によって、データ収集ではなく付加価値の高い分析に時間をかけられるようになったからです。

Anaplan プラットフォームの導入により、同社は年次の財務計画プロセスを 9 ヶ月から 5 ヶ月に短縮できました。ワークフォース計画チームは、生産性が 50 %改善されたと報告しています。現在では各計画も連携されているため、そこからのデータを活用して各部門でより良い意思決定を下せるようになり、顧客サービスの質も高まり、それらが業績にも反映されました。

RSA Group 社は、ソリューションの選定にあたってプロバイダーに三つの質問をしたと言います。一つ目はプラットフォームの使いやすさ、二つ目は導入にかかる期間、そして三つ目は財務チームがシステムを継続的に運用できるかどうかです。その三つの条件をすべて満たしたのは、Anaplan のコネクテッド プランニングだけでした。「同じデータ ソースを使って各チームが連携できるようになり、最適な意思決定が可能になりました」と、先ほどのプロジェクト リーダーは述べています。「それがこのプラットフォームの真価です」


私の名前はアンドリュー・ディンウィドルです。300 年の歴史を持ち、ロンドンを拠点とする、国際的な保険会社である RSA Group 社で、パフォーマンス マネジメント部門の責任者を務めています。当社は、世界中のお客様に商業用保険と個人向け保険を提供しています。主な活動地域は三つで、EMEA、スカンジナビア、そしてカナダで事業を展開しています。

当社では、3 年前に財務計画と分析に Anaplan を採用しました。それまでは、膨大な量の表計算シートを使用しており、時間がかかりすぎていました。そのため、すばやく導入でき、同時に価値をもたらしてくれるソリューションを探していました。そんなとき見つけたのが Anaplan プラットフォームです。Anaplan は、まさに私たちのビジネスを大きく変革しました。Anaplan プラットフォームの導入にかかった期間はわずか5週間ほどです。他社の製品とは比較にならないスピードでした。

システムは自分たちで自由に設定できたため、システムのインターフェースや使用感に慣れるという意味でも、スムーズな利用開始に繋がりました。Anaplan を利用したことで、以前は 9 ヶ月かかっていたプロセスを 5 ヶ月に短縮できました。今年は計画サイクルを 3 ヶ月にまで短縮する予定です。これは、当社にとって本当に革新的な進歩です。

現在、プラットフォームのユーザーの半分は財務部門以外の人間です。トレーダーや保険引受人、マネージャーなどにアクセス権を付与し、ポータルの機能を利用してシステムにデータを提供してもらっています。おかげでこのシステムをさらに有効に活用できるようになりました。活用している人たちは、このプラットフォームのメリットを実感してくれています。システムを自身で操作できるし、それぞれが担当する分野の問題解決にも役立てることができるからです。この統合のおかげで、ワークフォース計画、営業成績管理、ABC (活動基準原価計算) 管理、ゼロベース予算編成も可能になりました。このプラットフォームがあれば可能性は無限大です。

別々のモジュールを一つに統合できる機能は、このプラットフォームの大変大きな価値です。今では、全員が同じ認識で話し合い、同じ情報を使用できます。一人ひとりが個別にプロセスに取り組みながら、データを一箇所に統合することで、信頼できる唯一の情報源を確保することが可能です。

このプラットフォームには、大きく二つのメリットがあると言えるでしょう。一つ目は、財務部門が新たな価値を提供できるようになったことです。CEO に「財務部門に何を求めますか?」と聞くと、 CEO からは「インサイトと付加価値の高い分析を求める」という答えが返ってきたのですが、Anaplan プラットフォームにより、それを実現できました。二つ目は、ワークフォース計画へのメリットです。以前は 50 名でワークフォース計画を担当していましたが、表計算シートを使用したそのプロセスは、あまりに時間がかかりすぎていました。そのため経営陣に計画を伝える頃には、データが古いものになってしまっていました。

新しいプラットフォームを採用したことで、データを引き出すという点で計画プロセスに関わる人員が減り、付加価値の高い業務の方に多くの人員を振り分けられるようになりました。今では同じデータ ソースを使って各チームが連携できるようになり、最適な意思決定が可能になりました。それがこのプラットフォームの真価です。計画担当者は表計算シートの計算から解放され、社内のさまざまな部門と連携しながら、お客様に最高のサービスを提供するために尽力できます。