パナソニック ホームズ株式会社は、経営実態を「見える化」し、管理業務のスピードアップを実現

BS、CF、資金繰り表を自動作成する新しい仕組みで、年間約2,000時間を削減

パナソニック ホームズ株式会社は、資金に基づく事業計画をスピーディーに策定するため、Anaplan を使用して、PL(損益計算書)作成からBS(貸借対照表)、CF(キャッシュフロー計算書)、資金繰り表作成を自動化しました。結果的にこの新しいソリューションによって経理チームは数千時間を削減し、全社的により集中できるようになりました。

Anaplan のソリューションにより、新年度の準備に十分な時間を費やせるようになりました。
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2,000時間

削減できた年間の経理スタッフの労働時間

向上

された財務意識が、在庫削減に寄与

 

 


パナソニック ホームズ株式会社(以下、パナソニック ホームズ)は、戸建住宅や賃貸集合住宅などの建築請負を主力とする総合住宅メーカーです。建築請負だけでなく、不動産オーナーの土地活用支援、街づくり、リフォーム、不動産流通・管理など、多彩な事業を展開しています。日本のほかに、台湾、マレーシア、インドネシア、ニュージーランドでも事業を展開しています。

 

パナソニック ホームズの経理部門は、財務会計と管理会計を組み合わせた「経営経理」を実践しています。同社が事業計画を立てる際、従来は全国の営業所や国内外の連結子会社、持分法適用会社から受け取った計画データを、Excelで集計していました。しかし、この仕組みでは、迅速な事業計画の策定や、経営判断に役立つ情報の「見える化」ができていませんでした。また、パナソニックホームズの経理部門にとっても、処理量が膨大となるため、全てのデータを手作業で処理することは困難でした。

 

そこで同社は、処理の高速化、データの見える化、省力化を同時に実現するため、新たな管理会計の仕組みのプラットフォームとして「Anaplan」を採用しました。これにより、PLを作成するだけで、BS、CF、資金繰り表が自動的に作成されるようになりました。

 

今後数年の間に、パナソニック ホームズの経理経験者の多くが定年を迎え、個々のベテランが培ってきたノウハウに依存した事業計画策定プロセスにはいずれ限界が訪れると思われます。パナソニック ホームズでは、これらのプロセスやスキルをAnaplanに移行することを目指しています。

 

Anaplanの導入により、事業計画に携わる経理スタッフの労働時間を年間約2,000時間削減し、スピードアップを図ることに成功しました。また、多くの社員がBSを意識しながら販売活動を行えるようになったため、滞留在庫の縮小など、有益な効果も表れ始めています。

 

事業計画時にPLを作成すると、自動的にBS、CF、資金繰り表が作成される経営管理の仕組みは、パナソニック ホームズのコア マネジメントの仕組みの構築の第一歩となりました。現在、この仕組みを月次予測に展開し、実績情報と組み合わせることで、経営管理サイクルを著しく加速させる強力な管理システムを構築しています。

経理担当 取締役 常務執行役員 岩本 寿彦氏(役職はインタビュー当時)

経理部 主計課 課長 岸本 康志氏