データのバケツ リレーを解消した日東電工

財務計画とサプライチェーン計画の連携により、国際的総合メーカーのデータ精度とプロセス効率が向上

グローバル メーカーである日東電工では、財務とサプライチェーンの計画において、連携していない旧式のシステムから別のシステムに情報を渡す、いわば「データのバケツリレー」のような非効率的な手法を使用していました。現在は、このようなプロセスを Anaplan プラットフォーム上で連携させたことで、精度も効率も向上しました。また、財務プロセスでの中断が減り、製造在庫が需要の変動に合わせて最適化されるようになりました。

Anaplan を採用したことで、データをエラーなく安全に共有して、すべての従業員がリアル タイムに確認できるようになりました。
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9ヶ月

迅速な展開で価値実現までの時間を短縮

4つ

一つのプラットフォームでビジネス プランニングの4つの分野に対応

最適化

需要の変化に合わせて在庫を最適化


日東電工は、接着剤、コーティング材、基盤、テープなどの工業製品を製造する日本有数のメーカーで、2000 年以降、世界に向けて急速に事業を拡大しています。現在、世界 28 ケ国に 92 の会社を展開していますが、従来の基幹財務システムではビジネス拡大のペースに対応できていませんでした。

 

日東電工では、ほとんどの財務業務およびサプライチェーン業務を、旧式のテクノロジーやスプレッドシートを使って行っていました。重要なデータが分散しているため、業務プロセスは複雑化し、効率もよくありませんでした。


チーム間やプロセス間でのデータの引き渡しには古いテクノロジーが使われ、いわば「データのバケツ リレー」のような非効率的なプロセスが定着していました。

 

日東電工は、このような課題に対処して財務およびサプライチェーンの運用を変革するために、Anaplan ソリューションを採用しました。そしてまず、日本国外の現地企業、企業合併、本社の財務、製造オペレーションという四つのビジネス分野に重点的に取り組みました。これらの各分野では、Anaplan ソリューションがアジャイル方式によって開発/導入されました。日東電工の IT チームは、前述の四つの分野で Anaplan を導入するにあたり、Accenture 社および Anaplan ジャパンと協力して Anaplan センター オブ エクセレンスを設置しました。

 

当初の導入目的は非効率な「データのバケツリレー」を解消することでしたが、最終的に得られた効果は絶大でした。会社全体において、セキュリティ、精度、連携、タイムラインなどの領域で Anaplan のメリットが現れました。「Anaplan を導入したおかげで、データをエラーなく安全に共有して、全従業員がリアルタイムに確認できるようになりました」と日東電工のスポークスパーソンは述べています。

 

Anaplan の導入によって得られた主なメリットを具体的に挙げると、連携していないスプレッドシートを使用した時間のかかるタスクが軽減された点、プロセスが個別の従業員に依存しなくなった点、そして製造在庫が需要の変動に合わせて最適化されるようになった点、の三つが考えられます。

 

日東電工が Anaplan を採用するうえで最も重視したのは、本番環境への迅速な導入が可能で、かつ財務以外の業務プロセスにも拡張できるシステムであるという点でした。また、スプレッドシートをベースとするまったく柔軟性のないシステムから従業員を解放することも重要でした。Anaplan はこれらの条件を満たしており、ビジネスの四つの分野においてわずか 9 ヶ月で本番環境に導入することができました。

 

同社は、Anaplan と他のビジネス ソリューションの統合を継続して進めながら、プラットフォームをさらに改善し、四つの分野での Anaplan の活用を拡大しています。Anaplan を利用することで得られた経験や教訓を他の部門や地域での計画業務に活かし、コネクテッド プランニングを通じて継続的に業務改善を図る予定です。

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