コニカミノルタ株式会社の高度化と効率化を実現

グローバルなテクノロジー メーカーが、4事業部と170社の連結子会社のプランニングとレポーティングを統合し、年間数千時間の時間を節約

日本のテクノロジー メーカーであるコニカミノルタ株式会社(以下、コニカミノルタ)は、4事業部と170社の連結子会社グローバルに展開しており、管理会計データの収集と統合に、Excelを用いて年間数千時間を費やしていました。Anaplanへの移行(積極的なデジタル トランスフォーメーションの一環)により、同社はその時間を30~40%削減し、ある事業部だけで年間2,000時間を削減しました。全社的に一貫性のある財務データにより、リーダーはリアルタイムでパフォーマンスを追跡し、計画と結果の詳細な差異分析を行い、より良い意思決定を行えます。

Anaplanの導入により、レポート作成にかかる作業時間を30~40%削減できました。
田中 雅彦氏, コニカミノルタ株式会社 経営管理部 DX推進グループマネジャー

30~40%

定型的な財務報告書の作成に必要な時間を30~40%短縮

詳細

かつ一貫性のある分散分析が単一ソースによる可能

世界中

のチームがAnaplanに直接データを入力し、データ入力のミスを削減


コニカミノルタは、2003年に日本の有名な写真業界の会社であるコニカ株式会社とミノルタ株式会社が合併して以来、飛躍的な成長と進化を遂げてきました。現在では、デジタル ワークプレイス事業、プロフェッショナル プリント事業、ヘルスケア事業、インダストリー事業の4事業部を通じて、全世界で200万社の顧客にサービスを提供しており、150カ国で170社の連結子会社が事業を展開しています。

コニカミノルタの成長の鍵は買収であり、その結果、同社はビジネス全体で複数の冗長なテクノロジー ソリューションを抱えていることに気づきました。数年前、DX2022と呼ばれる積極的なデジタル変革の取り組みにより、SaaSアプリケーションの活用を通じてコニカミノルタのテクノロジー環境の合理化・効率化が図られました。

「DX2022は、近年のコニカミノルタのビジネス成功に大きく寄与しています」と経営管理部 DX推進グループ グループリーダー(部長)今泉 幸博氏は言います。「コロナ禍で、在宅勤務にも柔軟に対応できました」と語ります。また、オフィスの大型印刷システムのニーズが縮小していることをすでに察知していた同社は、リモートワークの影響を受けにくい他のビジネス分野に注力することで対応しました。
 

管理会計データの一元化

DX2022のチームは、コニカミノルタの管理会計業務の改善に大きな潜在的価値を見出しました。多くの事業部や連結子会社が表計算ソフトでデータを収集し、電子メールで共有していたため、必要なデータの集計やレポートの作成に年間数千時間がかかっていました。重要な会議に間に合うようにデータを結合し、整理する必要がありましたが、手作業で再入力すると集計ミスのリスクが高まり、結果として得られるデータは、正確な差異分析や意思決定を行うには十分な詳細さにならないことがよくありました。

コニカミノルタの経営管理部 DX推進グループマネジャーである田中 雅彦氏は、「各子会社のERPが完全に統一されていませんでした」と説明します。コニカミノルタのチームは、SaaSアプリケーションを使って財務データ収集の統一と合理化を図るソリューションを求め、10のソリューションを評価した結果、2018年にAnaplanを選定しました。また、最終的な目標は技術的な自給自足でしたが、ソリューションの実装を支援するためにAnaplanのパートナーであるQunieを選びました。

「Anaplanはグローバルに展開する各子会社が同時にデータを入力して、リアルタイムに集計できる点も優れていると感じました 」と田中氏は語ります。「また、BIツールと連携しやすく、集計したデータをすぐに分析できる点も評価しました」。AnaplanのExcelアドインは、Excelのバージョンが組織ごとに異なることを克服するのに役立ちました。

resources_customerStory_konicaMinolta
resources_customerStory_konicaMinolta